崩道(くえど)祇園祭~潟で作る大蛇~

子どもたちの夏/崩道祇園祭

写真=大蛇をつくる子どもたち(福岡県柳川市崩道で)

 

 柳川市昭代校区崩道(くえど)地区に250年以上前から行われている祭りがある。毎年旧暦の6月17日になると災いが起きないようにお堂の横に大蛇を作るが、崩道の大蛇は他とは違った。

中学2年生までの子どもたちが地元住民の口承を頼りに作る大蛇は、骨組みを藁で作り、その上から有明海の潟を塗っていく。鱗や牙などの装飾は、有明海で採れたシジミ・メカジャ・アゲマキの貝を使用。すると、木から降臨するかのような雄の大蛇と、水路から現れるかのような雌の大蛇が完成する。訪れる人は「毎年大蛇の顔が違うのが楽しみ」と語る。

夜になると、大蛇の口内に仕掛けた花火に火を点け、まるで大蛇が火を吹くような姿に、子どもたちは笑顔になる。

 ほとんど自然のもので作られた崩道の大蛇は、子どもたちの喜ぶ姿を見守って川に消えていく。

 

8月5日 日本農業新聞 九州版より

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