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ナスは大苗に育て、健康診断に基づく管理で良果多収を

  • 公開日:2014.04.25
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 漬けて良し、煮て良し、焼いて良く、揚げ物、生食など、大変使い向きの広い野菜です。近ごろは干しナス、焼きナスにして保存ができることも分かり、いっそう魅力を高めてきました。
 果菜類の中では成功率が高い方なので、家庭菜園にはぜひ取り入れて、色つやの良い良果を、秋までも収穫し続けたいものです。
 性質は高温好みで、生長はゆっくり。種まきから開花まで60~70日もかかるので、通常は市販の苗を買い求めて栽培するのがお勧め。しかし、育苗コストがかさむので小苗を買い求めてすぐに植え出すのは失敗のもと。一回り大きめの鉢に、良い用土を補い、鉢間を十分に与えて花が咲くまで2次育苗し、暖かくなってから畑に植え出すようにしましょう。
 陽光を受け気温が高まるとともに、ナスは紫黒色の形良い果実が続けて取れますが、やがて株の勢いが弱まり、実止まりが悪く、品質も低下し、早くも中だるみ気配となります。この現象はナスの一生のうちに3~4回現れます。
 その主因となるのは着果負担増大による「なり疲れ」と、肥料不足による「栄養失調」です。この状態をよく見定め、栄養診断し、早めに適切に対処することが重要です。
 好ましい栄養状態は、茎が太く、葉は大きく厚みがあり、色良いこと、咲いた花の上には4~5枚の葉が開いていて、花は大きく、色濃く、おしべよりもめしべの方が長い(長花柱花)ことです。逆に、花は小さく色深く、めしべが短く(短花柱花)おしべの中に隠れてしまっている状態は栄養不良です。このような花は実止まりせず、ほとんどが落花してしまうのです。
 栄養診断結果が不良な場合の対策としては、まず果実を思い切って若取りし、株の着果負担を軽くすることです。そして追肥で栄養を補給します。踏み固めた通路に根が張りやすいようくわを入れて通気を図り、乾いていたらかん水し、防乾の敷きわらを行います。
 その他、生育盛りに入り茎葉が込み過ぎると日射不足のため果色が衰え、病害虫も出やすくなるので、適宜摘葉したり枝を整理することも大切です。
 7月下旬には思い切って枝を切り詰め更新剪定(せんてい)し、株の周りに堆肥や肥料を施し、おいしい秋ナス取りも狙いましょう。

 板木技術士事務所●板木利隆

 

 

 

 

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