2018.09.21

国内最大カントリーエレベーター南部地区CE竣工式

 

 

 

JA柳川南部地区カントリーエレベーター(CE)が柳川市橋本町に完成した。保管能力は1万㌧で、北海道を除けば国内最大級規模の施設となる。トラックスケールやメッシュコンテナ、回転リフトを導入。生産者の出荷にかかる時間短縮や労働力の軽減を図り、農業所得の増大につなげる。
 今回、約40年前に建設し老朽化していた四つのCEを再編し、南部地区CEとして集約した。総事業費は36億円。約半分は国と市の補助を受けた。新CEは、延べ床面積1855平方㍍。米4500㌧、麦6000㌧、大豆2100㌧の受け入れが可能。さらに、麦で100㌧処理可能な乾燥機を7基備えている。
 荷受方式に、穀物をトラックに積んだまま計量できる「トラックスケール」を導入。さらに、メッシュコンテナと回転リフトを使うことで、以前の二分の一の時間で荷下ろしが可能となる。
 同JA管内は土地利用型農業が中心で、29年度産は米8,300㌧(1,200㌶)、麦9,700㌧(2,500㌶)、大豆2,700㌧(1,300㌶)を栽培。生産者の高齢化に伴い、営農組合の法人化も進んでおり、栽培面積は増加傾向にある。同JAでは、営農組合ごとの土壌改良剤共同散布について費用を助成するなど、組合員の負担軽減策を講じている。
 15日に開いた竣工(しゅんこう)式には、国や県、市やJA関係者ら約110人が出席。JAの成清法作組合長は「JAが取り組む自己改革の一環として、組合員の要望に応えるCEをめざした。農業者の更なる農業所得の向上につなげてほしい。」と述べた。
 同施設では、9月下旬から米の荷受けが始まる予定。