JA柳川管内で生産されている「オニビシ」を使ったネックレスが注目を集めている。
同JAひし部会の高橋通徳さんは、去年からオニビシのネックレスを制作している。収穫したオニビシの中身をくり抜き、強度補強のシリコン接着剤を詰め、ひもを通す金具を付ける。つや出しスプレーを丁寧に塗布し、ひもを通して完成。着色はせず、オニビシ本来の自然な色合いを大切にしている。制作したネックレスは、同JA農産物直売所「ふれ愛の里」や農業まつり等で販売する。
二本の角が生えたように特徴的な形をしたオニビシは、魔除けとしても効果があるという。高橋さんは「全国的にも珍しいヒシ、工夫を凝らして広くPRしたい」と話した。
福岡県内でヒシを市場出荷するのは柳川のみ。管内では30年ほど前からオニビシを水田栽培している。栗に似たほくほくとした食感は、秋の味覚として人気だ。さらに、ヒシの皮はポリフェノールを多く含み、免疫力を高め、ガンの予防や糖尿病にも効果的とされる。
管内の生産者は4名、同JAひし部会の吉開敏己会長は「おいしくて体に良いヒシをもっと多くの人に知ってほしい。生産者も増えれば」と話した。