柳川市有明海ツーリズム研究会が企画する「やながわ食の学校」開校式が31日、むつごろうランドで行われた。柳川ならではの魅力ある「食の開発」を通して、豊かな食文化の醸成や市の活性化への貢献が狙い。
開校式には、市内外から応募した飲食業に従事している人や、料理が好きな人など20代から70代までの受講者26名と金子健次市長、JA柳川成清法作組合長など関係者が参加した。除幕式も行われ、今年新設されたむつごろうランド調理棟入口に掲げられたロゴマークがお披露目となった。
「やながわ食の学校」は今後、月2回の講座を開く予定で、JA柳川からはオクラやナスなど旬の食材を提供する。また、食文化や地域づくりなどの連携協定を締結している中村学園大学や、地元の若手のり漁師とも連携し、地域一体となって展開する。
同JA女性部からは2名が受講しており、「食という観点から、柳川の活性化に一役担いたい」と話した。
開校式後、中村学園大学短期大学部三堂徳孝教授による料理講座が行われ、「福岡有明のりを使って、柳川の食材を知ろう」というテーマのもと、「生海苔のあさりめし」「オクラと鶏肉のワンタンスープ」の計2品を調理・実食した。
「やながわ食の学校」学校長に委嘱された三堂徳孝教授は「地元柳川の役に立てて光栄。参加者と一緒に新しい「柳川めし」を開発したい」と意気込みを語った。