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モロヘイヤ

  • 公開日:2020.07.25

 

野菜もの知り百科

モロヘイヤ(アオイ科ツナソ属)

土壌医●藤巻久志

 

 野菜の科で多いのは、アブラナ科(キャベツ・ダイコン)、ヒガンバナ科(タマネギ・ネギ)、ナス科(トマト・ジャガイモ)、ウリ科(キュウリ・カボチャ)、キク科(レタス・ゴボウ)、マメ科(エダマメ・インゲン)、セリ科(ニンジン・セロリ)などです。
 モロヘイヤは野菜では珍しいシナノキ科に分類されていましたが、DNAが決める新分類ではアオイ科になりました。アオイ科の野菜にはオクラもあります。モロヘイヤもオクラもネバネバ成分を含んでいます。これは消化器官の粘膜を保護し、免疫力向上や疲労回復の効果もあります。
 モロヘイヤはアフリカ北部原産です。重病だったエジプトの王様がモロヘイヤのスープで治ったという伝説があり、モロヘイヤ(ムルキイヤ)はアラビア語で「王様の野菜」を意味します。女王クレオパトラも好んで食べたといわれています。
 中近東では数千年前から一般家庭に普及していましたが、日本に本格的に導入されたのは1980年代です。栄養価が非常に高いことがマスコミに取り上げられ、1990年代にはモロヘイヤブームが起こりました。
 地中海沿岸は石灰岩質なので、原産の野菜やハーブは酸性(低pH)を嫌う物が多いです。モロヘイヤの好適pHは6・0~6・5です。日本の土壌は降雨や化学肥料などにより酸性に傾くので、苦土石灰などによる酸度調整が必要です。
 モロヘイヤは短日になると花が咲き、葉は堅くなり、品質が落ちてきます。花が咲き終わると、朔果(さくか=細長いさや)ができ、その中に小さな種子がたくさん入ります。種子は強心配糖体のストロファンチジンという有毒物質を含んでいます。葉には毒性が存在しないので、食べても問題ありません。
 モロヘイヤだけでなく、市販の種子は小児の手の届かない所で保管し、食べたりペットに与えたりすることは絶対にしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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